インサイトを確認して可視化する

堅牢な解析ツールを使うことで、Apple Adsキャンペーンについて十分な情報に基づいた判断を行う

インサイト(ベータ版)は、アカウントのすべてのキャンペーン、広告プレースメント、キーワードにわたるパフォーマンスを詳しく調べることができる、パワフルなデータ分析エンジンです。

Apple Adsの「インサイト」ページ。合計インストール数、合計平均顧客獲得単価、支出額、インプレッション数のパフォーマンス指標の4つのスナップショットが表示されている。
  • インサイトの概要ビューには、選択したキャンペーングループの全体的なパフォーマンスのスナップショットが表示されます。
  • 事前定義レポートを活用すれば、レポートを迅速に作成し、インプレッションシェアなどの主要業績評価指標を把握することができます。各レポートには、追加や編集が可能な一般的な評価項目(パフォーマンス指標)と属性(ディメンション)があらかじめ設定されています。
  • 可視化オプションを使えば、アカウント全体のさまざまなデータセグメントを詳しく調べて分析することができます。評価項目、属性、フィルタを追加または削除して、目標に最も適した精度でデータを確認できます。ビュースルーインストール数などのパフォーマンス指標は、タップ以外のキャンペーンのすべての価値を把握する上で役立ちます。
  • データを棒グラフ、折れ線グラフ、または積み上げ棒グラフで表示できます。「実行」をクリックするだけで、最新のデータでレポートを動的に更新できます。

インサイトは現在、英語版と簡体字中国語版でベータ版として提供されています。

インサイトの確認方法

「キャンペーン」ダッシュボード、「広告グループ」ダッシュボード、「広告」ダッシュボード、または「キーワード」タブの右上隅にある「インサイト」リンクをクリックし、メニューから「インサイトを確認」を選択します。これにより分析エンジンが表示され、詳細なデータを調べたり、新しい可視化を作成したり、以前に生成されたレポートにアクセスしたりすることができます。

概要ビューのデータの調整方法

概要ビューはデフォルトで、現在のキャンペーングループ内の過去7日間の合計インストール数、合計平均CPA、支出額、インプレッション数が表示されるように設定されています。個々の評価項目のグラフにカーソルを合わせると、選択した範囲内の特定の日付のデータを確認できます。データが利用できない場合は、グラフに直線が表示されることがあります。

日付範囲を変更するには

  1. グラフの上で、デフォルトで「過去7日間」に設定されている日付オプションをクリックします。
  2. 表示されるメニューから、あらかじめ設定されている日付範囲を選択するか、カスタムの範囲を選択します。
  3. 「完了」をクリックして、概要ビューグラフのデータを更新します。

当日のデータはレポートには含まれないことにご注意ください。日付メニューから「昨日」を選択すると、各グラフに1つのデータポイントのみが表示されます。

キャンペーングループを変更または追加するには

  1. グラフの上で、デフォルトで現在のキャンペーングループに設定されているキャンペーングループをクリックします。
  2. 表示されるメニューから、1つ、複数、またはすべてのキャンペーングループを選択します。組織内でアクセスできるキャンペーングループのみがメニューのオプションとして表示されます。
  3. 「完了」をクリックして、概要ビューグラフのデータを更新します。

キャンペーンパフォーマンスを確認してデータを可視化する

デーを調べて可視化する準備ができたら、「インサイト」ページの「レポートを作成」ボタンをクリックします。さまざまな情報セグメントを調べて異なるデータビューを試す際は、以下の点に注意してください。

  • 「レポートを作成」ページで「実行」ボタンをクリックするか、ページの空白部をクリックすると、デフォルトのレポートが自動的に生成されます。
  • デフォルトのレポートは、データ探索の出発点として有用です。過去7日間の合計インストール数、合計平均CPA、支出額、インプレッション数が、キャンペーングループ、キャンペーン名、国または地域、アプリ名ごとに分類されて表示されます。
  • 「レポートの種類」メニューから事前定義レポートまたはカスタムレポートを選択して開始することもできます。カスタムを含むすべての種類のレポートに、開始に役立つ一部の評価項目(パフォーマンス指標)と属性(ディメンション)が自動的に設定されます。
  • データをフィルタして、特定のキャンペーングループ、キャンペーン、アプリ、国または地域の情報のみを表示できます。
  • また、データを列で並べ替えて、行を昇順または降順で表示することもできます。たとえば、アプリ名でアルファベット順に並べ替えることができます。

レポートのデータをフィルタする方法

データをフィルタすると、設定した条件に応じてパフォーマンスを確認できるため、結果をより効率的に分析できます。たとえば広告プレースメント全体のデータを示すレポートで、検索結果キャンペーンのパフォーマンスのみを表示するようフィルタを適用することができます。フィルタの適用方法は次のとおりです。

  1. 左側のパネルから、評価項目または属性の横にあるチェックボックスを選択します。
  2. 評価項目または属性の名前が表示されている行をクリックします。その右側に表示される「フィルタとして追加」アイコンをクリックします。
  3. 追加したいフィルタを選択します。日付フィルタを追加する際は、日付範囲を選択する前に、ウインドウの「固定」タブをクリックしておく必要があります。
  4. 「適用」ボタンをクリックします。

ヒント:日次フィルタを活用します。

日別のパフォーマンス確認するには、「日次」フィルタを追加します。左パネルの「日次」の横にあるチェックボックスをクリックするか、レポートの上にある検索ボックスに「Daily」(日次)と入力します。このフィルタを適用すると、レポートに「日次」列が追加され、日付順に並べ替えて日々のパフォーマンスをすることが比較できます。

事前定義レポートとカスタムレポートの作成方法

  1. インサイトの「レポートを作成」ページで、「レポートの種類」メニューからカスタムレポートまたは事前定義レポートを選択します。
  2. 開始前にレポートに名前を付けることも、すべてのデータを可視化した後に名前を付けることもできます。
  3. メニューからタイムゾーンを選択します。レポートは自動的にUTCに設定されますが、組織に関連付けられているタイムゾーンなど、任意のタイムゾーンに設定することができます。
  4. レポートのデフォルトの日付である「過去7日間」を変更する場合は、データ列の上にある「日付」オプションをクリックします。「固定」タブをクリックし、範囲を適宜調整します。新しいレポートを作成すると、日付は常に「過去7日間」に設定され、当日のデータは除外されます。
  5. 左側のパネルで、レポートに含めたい評価項目と属性の横にあるチェックボックスを選択または選択解除します。どの種類のレポートにも開始に役立つ特定の評価項目と属性のセットが自動的に組み込まれますが、目標に合わせて適宜を修正することができます。
インサイトの積み上げ棒グラフレポート。レポートの左側に、レポートデータを決定する特定のチェックボックスが選択された評価項目のリストが表示されている。
  1. すべての評価項目と属性を選択したら、「実行」をクリックします。データはレポートに列として表示されます。データを積み上げ棒グラフではなくグラフとして表示するには、選択した日付範囲の向かいにある折れ線グラフまたは棒グラフアイコンをクリックします。
  2. データをフィルタして異なるセグメントを表示したり、評価項目や属性を追加または削除してレポートの内容を絞り込んだりできます。セグメントとデータビューの確認が完了したら、「保存」をクリックします。
  3. レポートを複製または削除したい場合は、右上隅にある詳細メニューアイコン(3つのドット)をクリックします。メニューから目的のアクションを選択します。レポートをダウンロードする場合は、右上隅にあるダウンロードアイコンをクリックし、表示されるメニューからファイルの種類を選択します。

評価項目と属性の選択

レポートでは、以下の評価項目と属性を含めることができます。

レポートの属性と評価項目
属性 日付範囲

日次、週次、月次

アプリ名、アプリID

キャンペーングループ名、キャンペーングループID

キャンペーン名、キャンペーンID、国または地域、キャンペーンのステータス、広告プレースメント、1日の予算、キャンペーンの開始日、キャンペーンの終了日、キャンペーンの残り日数

広告グループ名、広告グループID、広告グループのステータス、検索マッチ、入札タイプ(CPT、CPM(過去の検索タブ広告レポートのみ))、デフォルト最大入札額、広告グループの開始日、広告グループの終了日

キーワード、キーワードID、キーワードのマッチタイプ、キーワードのステータス、キーワード最大CPT入札額

検索語句、検索語句の一致ソース

広告名、広告ID、広告のステータス、クリエイティブソース、Creative Sets ID、Creative Setsの言語

PO番号/注文番号、請求法人
評価項目 平均CPA(タップスルー)、平均CPA(合計)、平均CPM、平均CPT、1日の平均支出額、CR(タップスルー)、CR(合計)、インプレッションシェア、インプレッション数、インストール数(タップスルー)、インストール数(合計)、インストール数(ビュースルー)、新規ダウンロード数(タップスルー)、新規ダウンロード数(合計)、新規ダウンロード数(ビュースルー)、ランク、再ダウンロード数(タップスルー)、再ダウンロード数(合計)、再ダウンロード数(ビュースルー)、検索の人気度、支出額、タップ数、TTR
特定の評価項目と属性の定義方法

事前定義レポートについて

事前定義レポートを使えば、インサイトをすぐに使い始めることができます。各レポートには、一般的な評価項目と属性のセットが自動的に設定され、すべてのキャンペーングループのデータが表示されます。「レポートの種類」メニューから次の事前定義レポートを利用できます。

パフォーマンス

  • キーワードレポート:すべての検索結果キャンペーンとキャンペーングループ全体のすべてのキーワードのパフォーマンスを確認できます。
  • 検索語句レポート:すべての検索結果キャンペーンとキャンペーングループにおけるすべての検索語句と対応するキーワードのパフォーマンスを確認できます。
  • 広告レポート:検索結果とTodayタブキャンペーンの広告レベルのパフォーマンスを確認できます。
  • 広告グループレポート:キャンペーンとキャンペーングループ全体の広告グループレベルのデータを確認できます。
  • キャンペーンレポート:広告プレースメントとキャンペーングループ全体のキャンペーンレベルのデータをアプリごとに確認できます。
  • キャンペーングループレポート:広告プレースメントとキャンペーングループ全体のキャンペーングループレベルのデータをアプリごとに確認できます。
  • 広告プレースメントレポート:すべてのキャンペーングループ全体の広告プレースメントのデータを確認できます。
  • 国または地域ごとの支出レポート:支出データを、請求法人、国または地域ごとに確認できます。請求の調整を行う際に便利です。

アドバンス

  • 日次検索語句インプレッションシェアレポート:日次のインプレッションシェア、ランク、検索の人気度のパフォーマンスデータを、アプリ、国または地域ごとに確認できます。
  • 週次検索語句インプレッションシェアレポート:週次(日曜日〜土曜日)のインプレッションシェア、ランク、検索の人気度のパフォーマンスデータを、アプリ、国または地域ごとに確認できます。

事前定義レポートをカスタマイズするには、その評価項目、属性、日付範囲を編集します。追加または削除したい評価項目と属性を選択または選択解除するか、レポートの上のパネルにある「日付」オプションをクリックして、異なる日付範囲を選択します。事前定義レポートのデフォルトの日付は「昨日」です。

日次および週次のインプレッションシェアレポートでは、レポート生成パフォーマンスの向上のため、評価項目は編集できず、タイムゾーンはUTCに限定されます。

レポート内のデータを再構成する方法

インサイトの折れ線グラフのレポート。インストール数と支出額が表示されます。レポートの右側で「グラフを編集」パネルが開いており、「構成」タブが選択されている。X軸の設定の下に「日付」が表示されている。Y軸の設定の下に「インストール」と「支出額」が表示されている。
  1. 「インサイト」ページのリストからレポートを開きます。
  2. レポートのページで、レポートデータの右側にある「グラフ設定を編集」の歯車アイコンをクリックします。
  3. 「構成」タブをクリックします。
  4. 表示する評価項目と属性を、レポートのX軸またはY軸に表示したい順序でドラッグアンドドロップします。たとえば、レポートがインストール数(合計)の経時的な傾向を表示するよう設定されている場合、支出額をY軸にドラッグして、その評価項目の傾向線を表示することができます。
  5. 「適用」をクリックします。

既存のレポートを表示および管理する

インサイトのレポートのリストには、作成したレポートがすべて表示されます。「インサイト」ページから、以下のすべてを行うことができます。

レポートの変更内容を確認する

「インサイト」ページのレポートはデフォルトで、最後に変更が加えられた順に並べられます。「最終更新日」列と「作成者」列をチェックすれば、レポートが最後に更新された日時と更新者を確認できます。

既存のレポートを編集する

対象のレポートの作成者が自分である場合は、変更を加えることができます。それ以外の場合は読み取り専用アクセスとなり、更新するには複製する必要があります。レポートを編集するには、「インサイト」ページでその名前をクリックします。レポートでは、「レポート名」フィールドの名前に調整を加えることができます。または、評価項目や属性を選択または選択解除してレポートデータを変更することができます。「保存」をクリックしてレポートを保存します。

レポートをダウンロードする

「インサイト」ページの「アクション」列で、ダウンロードするレポートの横にある「ダウンロード」アイコンをクリックします。レポートはXLSXファイルとしてダウンロードできます。

レポートを複製する

「アクション」列で、複製したいレポートの行にある詳細メニューアイコン(3つのドット)をクリックします。メニューから「複製」を選択します。新しいレポートには、元のレポートと同じ属性、評価項目、フィルタが含まれます。必要に応じてレポートの設定を調整、追加、削除できます。

レポートを削除する

「アクション」列で、削除したいレポートの行にある詳細メニューアイコン(3つのドット)をクリックします。メニューから「削除」を選択します。レポートの作成者の場合は、この操作によりレポートが完全に削除されます。

インサイトのトラブルシューティング

評価項目と属性の組み合わせによっては、レポート生成に問題が生じる場合があります。レポートを作成する際は、以下の点に注意してください。

  • 1つのレポートに複数の時間属性を組み合わせることはできません。
  • すべてのレポートで、日付範囲は18か月までに制限されます。
  • データを読み込み可能にするには、日次、アプリ、アプリID、国または地域、検索語句の属性で、インプレッションシェア、検索の人気度、ランクの測定値を使用する必要があります。
  • 事前定義インプレッションシェアレポートでは、直近12週間のデータのみ表示できます。